2017 日本ダービー 回顧
新橋にある、喫茶店バーにいる。
勤め人ではあるが、競馬の祭典日本ダービーの翌日ぐらいは何も考えずに一日過ごしていたいと思っていた。
充電もWifiも使えてコーヒー一杯400円で居れるのか、面白そうだなと思い麻雀の定期リーグ戦の時間になるまでダービーの回顧を綴ろう。
前日、予想途中に寝落ちして起きたのが深夜2時。
目が冴えて眠れないので平場の予想を全部終わらせて、5時くらいか。
開門の時間をろくに調べもせず8時半に府中本町につく電車で出発した。
ポツ、ポツとダービーに向かう競馬ファンの姿。
ここでもしばらく睡眠を取って気づいたらオレンジ色の電車は府中本町駅のホームに滑り込まんとするところだった。
Twitterでは開門ダッシュの様子がすでに伝えられていた。
さすがに、まだ8時半、そうはいってもスタンドの2,3席は空いているだろうと思ったが甘かった。ゴール前は言わずもがな、4コーナー方面に至ってもスタンドの席は場所取りがなされていた。
そりゃあ前日から泊まり込みしてたり、開門でダッシュするわけだから、そんな人たちに当日朝イチにノコノコ出ていって勝とうと言う方がおこがましい。
昨年も陣取ったゴール番板前の通路の半分、15時くらいまでは敷物を敷いて居座ることが許されるスペースに東スポ土曜版を拡げた。
東スポ本誌紙の本命はレイデオロか。
俺の本命ペルシアンナイトと同枠だ。
府中本町駅から競馬場を繋ぐ通路には枠ごとの出走馬が勝負服とともに掲げられていた。
腰を落ち着け、時計を見たら8時55分。発走まであと6時間45分。
ここですかさずビールを飲む。家から持ってきたヱビスだ。温まらないように保冷剤でぐるぐる巻きにしてきた。一人で観戦するとなかなか確保場所を離れることが出来なくなるからおちおち売店にもいけない。決して現地のビール代を節約して馬券に充てようという戦術では、たぶんない。
そろそろ1レースの時間だ。
前日に予想するようになってからは競馬場で新聞とにらめっこする時間も極端に少なくなった。
とはいえ時間があったのでもう一度予想を見直してみる。
ダートの未勝利戦。1600m
先週から予想に取り入れたTARGETは、能力上位場馬をすぐに割り出してくれる。
10 リパーカッション
02 ヒトノワドリーム
03 レコンキスタ
この三頭が抜けている。
競馬ブックを見ていると初出走の馬が2頭いることに気づく。
04 キングズクライ
05 ヴェネラブル
この時期の未勝利戦なんて言葉は悪いが残り滓のようなレベルであるから、既走馬に対抗しうるのは初出走またはダート替わりの初ダート馬だ。
特に05 ヴェネラブルはノーザンファーム生産馬。
調教もまずまず動いているし穴を開けてもおかしくない。
この初出走2頭から実力上位の既走馬にワイドと、抜けて頭までとらえたときのことを考えて5→2→10と5→10→2の三連単を買う。
あとは紙馬券で馬連2-4,2-5。
第一レースのファンファーレが鳴る。
ものすごい歓声。ダービー当日の第一レースらしい盛り上がり。
果たして結果は、
(続きはこの下にあります↓↓↓↓)
1着 02 ヒトノワドリーム
2着 10 リパーカッション
3着 04 キングズクライ
4着 03 レコンキスタ
極めて順当な結果であった。
推した05 ヴェネラブルは最下位の14着。砂を被っていやがっていたのだろうか、初出走のダート戦ではよくあること。仕方がない。
馬券の方は珍しく1Rからワイドのダブル的中。合わせて1530円もつきました。
続いて2レース。ダート1400m 未勝利
こちらも、事前に3頭ピックアップしていたのは
03 クロスリーニット
04 ウォーターメロン
15 サーデューク
こちらは初出走の馬もおらず波乱もなさそう。
もう一回TARGETを見直して数値的に気になる馬が1頭、7人気11ファステストネオ。
これを入れた4頭の馬連ボックスで勝負する。
結果は見事に加えたファステストネオがトップでゴール。
すわ、三連複ボックスでよかったか、と思いきや配当は馬連2600円にたいして三連複2590円。
点数が6対4だから三連複の方に軍配が上がりそうだが当たりやすさでは馬連の方が上。
ダービーの日に朝から2回連続で馬券的中なんて記憶にない。
これはついに競馬の神様が俺の頭上に降りて来たに違いない。
さて、ダービーの馬券は1レースの紙馬券を買う際に早々に購入した。
本命◎11ペルシアンナイトからシンプルに馬連、相手は手広く0604181309101201
それから三連単1着固定フォーメーション11→040618→01040506070910121318
あとは、◎○が1,2着入れ替わっていれば10万だったのに、のイスラボニータの年の悲劇を繰り返さないために三連複0611-061118-0104061118
この時点でお分かりの通り、レイデオロは軽視である。6番手の評価。
それでもアルアインよりは評価していた。
ついでに謎の11レース薫風ステークスも買う。人気を落としているクロフネビームスを再度頭から狙う。
そんなこんなしている間に、Twitterで相互フォローさせていただいている方々と合流。
この広い競馬場で会えることに大変感謝である。
常々、人は死ぬときは一人と心得ている俺も、ダービーの日に一緒にこの目の前のドラマを見て(本命馬は違えども)感情を共有できるのは、そうそうない幸せなことである。
さて、馬券は2レースを最後に一切当たることはなかった。
ダービーにしても、謎の11レース薫風ステークスにしても、目黒記念にしても、俺の馬券の脇をするすると勝ち馬たちが駆け去っていった。
ダービーは、向こう正面でレイデオロが捲っていったのにつられてペルシアンナイトが上がっていったのを見て思わず「まて、行くな!」と叫んだんだけど、全くの見当違いであった。
戸崎の判断は正しかったんだろう。あの脚を使わなければ最後追い込めたかといえば、それも違うだろう。
人馬無事でよく頑張った。お疲れ様。
2017年のダービーが、終わった。
勝った馬こそがダービー馬。
人馬一体素晴らしい競馬だった。
1着 12 レイデオロ △
2着 04 スワーヴリチャード △
3着 18 アドミラブル ▲
7着 11 ペルシアンナイト ◎
10着 06 サトノアーサー 〇
来年も、生きてダービー当日を迎えられるよう努力しよう。
最高の競馬をありがとう。