JRA調教師試験を受けるには(出願編)
JRAの調教師試験、実は馬に乗ったことがない人でも受けられる。しかも受験料はタダである。
受験資格は、2019年現在以下の項目を満たす人。
・28歳以上
・成年被後見人、被保佐人及び破産者で復権を得ない者でない者
・競馬法違反等の罪を犯して罰金を払ってないこと
・JRAの職員でない者
等々
普通の人なら、条件となるのは年齢だけだろう。
詳細は、毎年8月7日前後に出る中央競馬会報を見よう。
これは2019年のもの。
http://www.jra.go.jp/news/201908/pdf/080701.pdf
■■■ 実際に申し込みをしてみよう ■■■
受験を申し込むためには出願期間中でなければならない。期間は概ね8月中旬(第3水曜日)〜9月上旬(試験一週間前の第2水曜日)まで。
まずは何をさておき、JRA審判部免許課に電話をしてほしい。
本部(審判部免許課)
106-8401
東京都港区六本木6の11の1
03 (3591) 5251
なぜかというと、提出に必要な申請書および身体検査書は、規定のフォーマットがありダウンロードすることができない。(2019年時点)
電話をして素性を話した上で調教師試験を受ける旨伝えること。
これをやらずに健康診断を受けに行くと二度手間になるから要注意。
免許課の人からは名前、住所を聞かれる。
それから、「競馬関係の方ですか?」という質問がなされる。正直に答えたらいい。
免許課からは、「140円分の切手を貼った返信用のA4サイズが入る封筒を審判部免許課まで送付するように」言われるだろう。
予め準備しておくと良い。
次に、提出がいるものの準備。
(1)住民票記載事項証明書
(2)証明写真(3×2.4cm)2枚
(1)は住民票のある市または区役所で取得可能。350円くらい。
(2)はスピード証明写真で十分。無帽、いちおう白い襟のあるシャツにネクタイ締めて撮ろう。
600円くらい。
中1日程度で審判部免許課からは申請書類の返送があるだろう。普通郵便で届くのでポストに投函されるはず。
内容物は、調教師試験の要領が載った中央競馬会報1部と、申請書類3点。
(3)履歴書
(4)身体検査書
(5)申請書
履歴書、申請書は提出直前に書けば良いので、まずは身体検査書を医師に作成してもらう必要がある。当日予約なしで健康診断を受けて指定のフォーマットに記入してもらえる医療機関があるのでそこへ行こう。
都内なら、私が実際に受けた所を載せておくので参考にされると良い。
費用は、9700円+1300円で11,000円。
結構かかるね。
文京区小石川
山村クリニック
http://www.yamamura-clinic.com
03-3818-5767
受付の際に身体検査書原本を提示してこちらに記入してもらいたいと申し出るとスムースです。
通常の検査項目に加えて、色覚検査と尿の一部検査が追加になりました。
通常の健康診断と同じように、前日は9時くらいから空腹にして、朝一も水飲むくらいで受けましょう。
無事に健康診断書が取得できたら、あとは自力で申請書と履歴書を書くだけなのでそれほど難しくはない。
一応、書き方を載せておく。記入要領が同梱されないから初めて書くときは戸惑うかもしれない。
受験地を美浦か栗東かで選ぶ必要があるので選択しよう。
(3)(4)(5)の記入例は下記のような感じ。
(3)履歴書
(4)身体検査書
(5)申請書 ※写真を貼付する際に裏面に撮影年月日と名前を記入すること。
書類の準備が整ったら、(1)~(5)までの書類と、さらにもう1枚証明写真、裏面に撮影年月日と名前を記入したものを同封する。
これは受験票に貼られる写真として使われる。
クリアファイルにでもまとめていれたら、お約束のこれを忘れずに(行 (二重線で消して)→ 御中)。
そのまま郵便局の窓口へ持っていこう。簡易書留で送る必要があるので、窓口が開いている時間に行かなければならない。
料金は450円だったが、消費税増税後は10円くらい上がるだろう。
■■■ 申請書が受理されたら ■■■
出願締め切りの当日、9月11日の夕方ごろに携帯電話あてに電話がかかってきた。
必ず出られるようにしておこう。
その際に以下の内容を聞かれ、伝えられる。
・当日の交通手段
・車の場合は車のナンバー
・トレセンの場所について
・試験会場は事務棟の3階
・12:00受付開始、12:20試験開始
・案内の書類を郵送する(簡易書留で届く)
もし、申請書類に不備などがあればこのタイミングで指摘がされるのかもしれない。
幸いなことに準備は抜かりなく、申請は受理された。
この後は、実際の受験編に続く。