2017年、桜花賞から有馬記念までのG1レースで驚異の単勝回収率162%を叩き出した私小説風競馬予想「97年と俺と競馬と律子先輩」。
2ヶ月の沈黙を破り2018年の中央競馬全G1レース予想全24話の物語が始まる・・・
2018年 私小説風競馬予想
The Interpreter
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全24話
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ホープフルS
**** ホープフルS 確定後に あとがきを追加します ****
あとがき
男の恋愛は名前をつけて保存、女のそれは上書き保存とよく言われる。
歯牙にもかけない男とのエピソードなど、保存せずに破棄される。
あまりにも気さくで話しのし易い人が、歓待を受ける立場になれば厳しい要求を突きつける。
当たり前といえば当たり前で、真剣に相手を受け入れるかどうかの判断としては極めて妥当。
あらためて、地位やら年齢やら所得やらを取っ払って、生身の男としてどれだけ魅力があるのか、世界でたった一人しかいない目の前の女性を歓ばせることができるのかできないのか。
全てを投げ打つ覚悟で臨んだ戦いに敗れたのである。いや、覚悟しているなら退路を絶って臨むのがスジだった。その辺が甘かったんだろうなあ。
この小説は、2017年12月27日、初めてG1昇格で行われるホープフルSの前日に第一稿を書き上げた。
前作のフィナーレを12月24日の有馬記念で迎えてから三日後。一部のフォロワーさんから好評をいただいたのも続編創作の後押しとなった。この場をお借りして深謝申し上げます。
書きながら、まだカサブタも出来上がってないこの出来事を書くのはどうなのかと逡巡したが、ラストの発表は一年後な訳だし、その頃には傷も癒えているだろうという楽観的な考えで書ききった。
文学、とりわけ私小説なんてのは究極のマスターベーションである。自分が楽しめればそれでよくて、でも他人が読んでも面白いと思うのならもっと良い、そんな気分で書いた。
2019年も競馬は続く。来年はどんな私小説テーマで予想をするか。
(このあとがきは2018年1月2日に自宅でモチを食いながら書きました)
一年後の、前会社の忘年会立食パーティーに臆面も無くゲストとして参加して来た。
サツキさんいるかなぁと淡い期待を持ちつつウロウロしてたら開始3分位ですぐに見つけた。
話しかけなかった。
実はその後も何度か、メールでやり取りをしたりサウナを勧めたりしていたのだが、今年の彼女の誕生日にメールを送ったらピシャッと、再び引導を渡されてしまったので流石にこれ以上は関わることも無理だなと判断した。
ちょうど美浦に行った日のことだ。
全く未練が無くなっていた。
ただ、会社にいて毎日辛かった頃、彼女を見かけることで心をつないでいたのは消せない事実だし、今も元気に生きていることがわかりホッとしている。
自分の手で幸せにできない人に手を差し伸べてはいけないよ、そんな事を強く言われているような気がした。
2018.12.15追記